目次
WebサイトにWordPressを導入すべきかどうかを決めるポイント
頻繁に更新しないならWordPressは導入しない
WordPressのメリットとして大きく挙げられるのは、プログラミングができなくても簡単にコンテンツを管理できるということです。 お知らせやブログを投稿したり、イベントや商材ページを追加したり、「簡単にページの追加や更新ができる」のはとても便利です。 プラグインを使えば、記事の人気ランキングやお問い合わせフォームなども簡単に導入できます。
しかし、それらは基本的にWordPressを使わなくても作ることができます。 必要な機能だけでWebサイトを作ったほうが、セキュリティ上のリスクや運用にかかるコストを軽減できることもあるので、本当に必要かどうかをしっかりと検討しましょう。
頻繁に更新しないような、いわゆる「更新性の低いWebサイト」にはWordPressを導入する必要がないことが多いです。
WordPressにはデメリットがある
WordPressが本当は必要ではないのに導入すると、どんなデメリットがあるでしょうか。
セキュリティリスク
WordPressは世界中で使われているため、攻撃者のターゲットにもなりやすいという側面があります。安全に使い続けるためには、WordPress本体・テーマ・プラグインの定期的なアップデートが欠かせません。アップデートを放置すると、サイトの改ざんや情報漏洩のリスクが高まります。
運用コスト
セキュリティアップデート、データベースのバックアップ、プラグインの互換性確認など、WordPressを維持するには継続的な運用が必要です。これらの対応には技術的な知識が求められるため、多くの場合は制作会社に月額の保守費用を支払って管理を委託することになります。
制作会社の事情
制作会社としては、月々の運用費による継続的な収益を得られるため、WordPressの導入を勧める会社は少なくありません。もちろん適切な提案であれば問題ありませんが、発注する側もある程度の判断基準を持っておくと、不要なコストを抱えずに済みます。
コーポレートサイトにWordPressを導入すべきか
たとえば、一般的なコーポレートサイト(自社の公式Webサイト)にWordPressを導入すべきでしょうか。見極めるポイントは、「更新性の高いコンテンツがあるか」 です。
WordPressが向いているケース:
- ブログやコラムなど、定期的にコンテンツを発信する
- イベントやセミナーの告知を頻繁に行う
- 商品やサービスの情報を社内で随時更新したい
- 会員向けのコンテンツやフォームなど、動的な機能が必要
一方で、お知らせが月に1〜2回程度で、一文や二文で終わるような内容しかない場合は、WordPressを導入せずとも対応できることが多いです。
WordPress以外の選択肢
WordPressが不要だと判断した場合、どのような選択肢があるでしょうか。
静的サイト(HTML / CSS)
更新頻度が低く、ページ数も限られているサイトであれば、HTMLとCSSだけで構築するシンプルな静的サイトが向いています。表示速度が速く、セキュリティリスクも低く、サーバー費用も抑えられます。
静的サイトジェネレーター
Astro、Next.js、Hugoなどの静的サイトジェネレーターを使えば、ブログのような更新性のあるコンテンツも静的サイトとして構築できます。技術者が更新する前提にはなりますが、表示速度やセキュリティの面で大きなメリットがあります。
ヘッドレスCMS
microCMS、Newt、ContentfulなどのヘッドレスCMSを使えば、WordPressのような管理画面でコンテンツを編集しつつ、表示側は静的サイトとして構築するという組み合わせも可能です。「管理画面は欲しいけど、WordPressほどの機能は要らない」というケースに向いています。
どれを選ぶか迷ったら
サイトの目的や更新頻度、社内に技術者がいるかどうか、予算感などによって最適な選択肢は変わります。判断に迷ったら、特定の技術に偏らず相談に乗ってくれる制作会社やフリーランスに相談してみるのがおすすめです。
WordPressが必要かどうかの判断チェックリスト
以下のチェックリストで、おおまかな判断ができます。
- 更新頻度: 月に数回以上コンテンツを更新する予定があるか
- 更新者: 技術者ではないスタッフが更新する必要があるか
- 動的機能: 検索、フォーム、会員機能など動的な機能が必要か
- 運用体制: アップデートやバックアップを継続的に行える体制があるか
上の3つに該当するならWordPressは有力な選択肢です。ただし4つ目の運用体制が整っていない場合は、導入後に放置されてセキュリティリスクを抱えることになるため注意が必要です。
逆に、上の3つにほとんど該当しないのであれば、WordPress以外の方法でサイトを構築したほうが、コストもリスクも抑えられる可能性が高いです。
さいごに
「とりあえずWordPressを入れておこう」という考え方で導入するのはおすすめしません。WordPressによるセキュリティトラブルは年々増加しており、アップデートせずに放置するのは大変危険です。
一方で、WordPressが力を発揮する場面も多くあります。大切なのは、自社のサイトに本当にWordPressが必要かどうかを見極めることです。ほとんど使わないのに余計な運用コストやセキュリティリスクを抱えてしまわないよう、導入前にしっかりと検討してみてください。
関連記事
WordPressのクエリを正しく扱う ― pre_get_postsの仕組みと使い分け
WordPressのメインクエリを安全にカスタマイズするpre_get_postsの仕組みと使い方を解説します。query_postsが非推奨とされる理由や、WP_Queryとの使い分けなど、WordPress開発で押さえておきたいクエリの基本を整理します。
WordPressのパーマリンクをコードでカスタマイズする方法
WordPressのパーマリンク(URL構造)を管理画面の設定だけでなく、コードで柔軟にカスタマイズする方法を解説します。投稿タイプ別のURLプレフィックス追加やカスタム投稿タイプのスラッグ変更など、実務でよくあるケースをコード例とともに紹介します。
サーバー選びでお悩みですか?ビジネスで利用するならエックスサーバービジネスがおすすめ
ビジネス利用に最適なレンタルサーバー選びのポイントを解説。運用実績、安定性、価格、サポート、SSLの5つの観点と、実際に業務で使っている立場からエックスサーバービジネスをおすすめする理由を紹介します。