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Linux

DNSレコードの設定が反映されているか確認する方法

7 min read
大場 正樹

大場 正樹

代表取締役・WordPress運用スペシャリスト

目次

DNSレコードの設定が反映されているか確認する方法

どんなときにDNSの確認が必要になるか

Web制作や運用の現場では、以下のような場面でDNSレコードの確認が必要になります。

  • サーバー移行時: Aレコードを新サーバーのIPアドレスに変更したあと、切り替わっているか確認したい
  • ドメイン移管時: ネームサーバーが新しいDNSサービスに向いているか確認したい
  • メール設定時: SPFレコードやMXレコードが正しく設定されているか確認したい
  • SSL証明書の発行時: DNS認証用のTXTレコードが反映されているか確認したい

クライアントから「サーバー移行したけどまだ古いサイトが表示される」と連絡が来たときにも、まずDNSの状態を確認するのが基本です。

digコマンドとは

digコマンドは、domain information groperの略で、ドメインのDNS情報を調べることができるコマンドです。

MacのターミナルやLinux環境ではそのまま使えます。Windowsの場合は nslookup コマンドで代用できますが、WSL(Windows Subsystem for Linux)を導入していれば dig も使えます。

digコマンドの基本的な使い方

TXTレコードを確認する

SSL証明書のDNS認証やSPFレコードの確認でよく使います。

dig example.com txt

出力結果の中で注目するのは ANSWER SECTION の部分です。

;; ANSWER SECTION:
example.com.    10755   IN  TXT  "v=spf1 -all"

この例ではSPFレコードが設定されていることがわかります。

Aレコードを確認する

サーバー移行時に、ドメインがどのIPアドレスに向いているか確認するときに使います。

dig example.com a
;; ANSWER SECTION:
example.com.    974     IN  A    93.184.216.34

表示されたIPアドレスが新サーバーのものになっていれば、DNS変更は反映されています。

ネームサーバーを確認する

ドメイン移管やDNSサービスの変更後に、ネームサーバーが正しく切り替わっているか確認できます。

dig example.com ns
;; ANSWER SECTION:
example.com.    86400   IN  NS   a.iana-servers.net.
example.com.    86400   IN  NS   b.iana-servers.net.

+short オプションで結果だけ表示する

dig の出力は情報量が多いので、結果だけ手早く確認したい場合は +short オプションが便利です。

dig example.com a +short
93.184.216.34

DNS変更の反映にかかる時間

DNSレコードを変更しても、すぐには世界中に反映されません。これはDNSのキャッシュの仕組みによるものです。

TTL(Time To Live)とは

各DNSレコードにはTTL(キャッシュの有効期間)が設定されています。dig の出力結果に含まれる数値がTTLで、単位は秒です。

example.com.    86400   IN  A    93.184.216.34

この例では 86400 秒 = 24時間です。つまり、前回のキャッシュから最大24時間は古い情報が返される可能性があります。

反映時間の目安

ケース目安
TTLが短め(300〜3600秒)に設定されている場合数分〜1時間程度
TTLがデフォルト(86400秒)の場合数時間〜24時間程度
ネームサーバーの変更24〜72時間かかることもある

サーバー移行など切り替えのタイミングが重要な場合は、事前にTTLを短く(300秒程度に)しておくと、変更後の反映が早くなります。

特定のDNSサーバーに直接問い合わせる

キャッシュの影響を受けずに、設定が正しく入っているか確認したい場合は、対象のネームサーバーに直接問い合わせることができます。

dig example.com a @ns1.example-dns.com

@ のあとにネームサーバーを指定すると、そのサーバーに直接問い合わせます。ここで正しい値が返ってきていれば、設定自体は完了しており、あとはキャッシュが切れるのを待つだけです。

クライアントに聞かれたときの対応

「DNSを変更したのにまだ反映されていない」とクライアントから連絡があった場合の確認手順です。

  1. dig ドメイン名 a +short で現在どのIPに向いているか確認する
  2. 古いIPが返ってくる場合は、@ネームサーバー で直接問い合わせて設定自体が入っているか確認する
  3. 設定が入っていれば「DNS側の設定は完了しています。キャッシュの関係で反映までもう少しお時間がかかります」と案内する
  4. 設定が入っていなければ、DNS管理画面で設定内容を見直す

クライアントのPC側でキャッシュが残っている場合もあるため、ブラウザのキャッシュクリアやシークレットウィンドウでの確認を案内するのも有効です。

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